PayPay銀行が保証協会付き融資を開始

池袋の税理士・公認会計士の伊勢です。ご覧いただきありがとうございます。

2025年10月、PayPay銀行が東京都内の法人・個人事業主を対象に、東京信用保証協会の保証を付した融資(いわゆる保証協会付き融資)の取扱いを開始しました。

ネット銀行として、実店舗を持たない銀行が保証協会付き融資に本格的に参入することは、業界内でも注目されています。

PayPay銀行の保証協会付き融資の概要

・申込みのWeb化・来店不要で、24時間365日Web申込可能。
・東京都内の事業所を持つ法人・個人事業主が対象。
・保証先は東京信用保証協会
・運転資金・設備資金ともに可能。
・申込~保証申込~審査まで、金融機関向けデジタル化プラットフォーム「CE Loan 保証協会」を採用。
・金利は1.4%~3.2%

PayPay銀行による保証協会付き融資の取扱い開始は、ネット銀行という非店舗型金融機関が、中小・個人事業主向けの「本格的な事業性融資」領域に参入したという点で、資金調達環境の一つの変化だと考えています。

今後

これまでは、ネット銀行と地銀・信金の口座を持ち、前者は日々の支払用の口座等として、後者では融資の返済用口座等として利用し、保証協会付き融資は地銀・信金にて行うのが一般的だったかと思います。

今後は、既にPayPay銀行の口座を持つ会社や個人事業主であれば、地銀・信金に加えてPayPay銀行の保証協会付き融資を検討することになります。個人的な推測ですが、中長期的には東京以外でも利用できるようになり、他のネット銀行でも利用できるようになると考えています。

もしネット銀行による保証協会付き融資のシェアが拡大すれば、融資を受ける側・する側の双方に変化が求められるでしょう。

例えば、迅速な資金調達を重視する会社はネット銀行を選び、将来的なプロパー融資を見据えて信頼関係を築きたい事業者は地銀・信金を選ぶなど、資金調達の戦略性がより問われるようになるはずです。

一方、地銀・信金は従来のように保証協会付き融資を提案するだけでなく、「対面でのやりとり」という強みをどう活かすかが課題となります。ネット銀行との競争の中でどのように変化していくのか、今後の動向を注視したいと思います。

※参考 PayPay銀行 事業性融資(保証協会付融資)
https://www.paypay-bank.co.jp/business/loan/cgc/index.html

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